慶應義塾大学 理工学部
工学博士 教授 寺坂 宏一 様
微細気泡の応用は現在急速に拡大しつつある。しかしそれらのほとんどは
試行的な成果であり、学術的・理論的な解明は未だ途上である。
微細化された気泡には、マイクロバブルあるいはナノバブルと呼ばれる気泡があるが、
それぞれ特性が異なり観察される現象も異なるので、用途も区別されることになる。
また適用される分野も多岐にわたるため、現象の解明や計測、技術開発にあたる
研究者のバックグラウンドも非常に広い。
民生分野、医療、養殖業、食品分野へは比較的はやく普及が進んでいるが、
さらに化学反応を伴う分野での普及が期待される。微細気泡が関与することで
新しい機能性を付加された素材の誕生は社会的にも大きなインパクトとなる。
一方、最も大きな課題は計測技術である。
すでに試されている微細気泡測定技術では必ずしも十分でなく、上記で開発された
技術の確認、検証および評価を行うためには、学術的に信頼された測定技術の
開発が待たれる。従来、泡とは縁の薄かった分野で使用されていた技術、
まったく新たなフィロソフィによる測定法などが現在検討されている。
さまざまな名前で呼ばれる微細気泡が各々どのような特性をどの程度もっているのかを
早急に明らかにする必要がある。
日本でその先鞭が付けられるように研究者・学会は鋭意取り組んでいるので期待して
いただきたい。 (本内容を無断で複製、転載、転写することは禁止させていただきます。)
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